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映画「聲の形」レビュー:心に響く10のポイント(気持ち悪さの正体)

「聲の形」には「いじめ」や「差別」が描かれています。

そのため不快、気持ち悪いと感じる人も多く、ストーリーや内容には賛否両論があり、視聴者の捉え方によって解釈は様々。

それでも、大人の人にも是非みてほしいアニメの一つです。

簡単にストーリーを紹介すると、

<STORY>

主人公の石田将也は、小学生の頃、聴覚障害を持つ西宮硝子をいじめてしまう。彼の行為は周囲に波紋を広げ、最終的には将也自身が孤立し、逆にいじめられる立場に追い込まれます。一方で、硝子は転校してしまう。

そして時が経ち、高校生になった将也は過去の行いを深く後悔し、硝子に謝罪することを決意します。

二人は再会し、お互いの心の痛みや葛藤に向き合いながら、友情を築いていくのだけれど、過去の傷や周囲との関係が複雑に絡み合い、困難な状況に直面していく、

というストーリーが展開していきます。最初だけで判断せず、最後までみてほしい

 

「聲の形」の物語は、いじめ、因果応報、トラウマ、贖罪、赦し、そして再生といった複数のテーマが絡み合い、観ているととても重い感情が湧いてきます。

映画をみた人は、私と同様、様々な感情を感じることになるでしょう。

「聲の形」は将也と硝子は新たな未来を切り開いていくことができるのか?その道のりを描く、苦しく切ない物語です。

 

子供と大人では感じ方が違うでしょうし、あなた自身が経験した過去の出来事が多いほと、あなた自身も感情が揺さぶられると思います。 

心の繊細な動きをとてもよく表現しており、その感情を体感できる素晴らしい作品に仕上がっています。

(ここから先は一部ネタバレがあります)

アニメ「聲の形」:心に響く10のポイント

聲の形は不快、気持ち悪いという評価がある一方で、感動したという意見が多い。

気持ち悪いと感じる部分は確かにある。自分にも当てはまることで醜い部分がモヤモヤしてしまうこともある。だが、逆にそれが心に響くポイントに変化していく部分にもなり、聲の形のストーリーと映像、音楽でうまく表現されている、と思う。

そこで、心に響いたポイントを10個紹介していこうと思います。

テーマ: 社会的孤立といじめ、自己嫌悪とその解放

 「聲の形」は、いじめとその後の贖罪をテーマにしています。

主人公の石田将也が、聴覚障害を持つ西宮硝子をいじめ、その結果、孤立する様子が描かれていきます。

作品は、いじめの加害者と被害者の両方の視点を通じて、社会的孤立や自己嫌悪と向き合う難しさを描き出しています。

本作では聴覚障害の形をとっていますが、いじめや差別の要因は他のものに置き換えて考えることもできる、重いテーマだと思います。

贖罪と赦し

将也が硝子に対して謝罪しようとする姿勢は、過去の過ちを償おうとする「心の葛藤」を象徴していて、心が締め付けられるような気持ちになります。

贖罪のプロセスは一筋縄ではいかず、彼が自己嫌悪と向き合いながらも、自分自身を赦せるまでの過程が描かれており、最後は視聴者が想像で補う、余韻を残した形で映画は結末を迎えます。

硝子の思いはどうだったのか。深くは語られませんが、心が苦しく、涙が流れました。

コミュニケーションの難しさ

言葉の壁や聴覚障害というテーマを通じて、コミュニケーションの困難さや大切さが強調されています。

言葉で表現することが難しい感情を、手話や表情で伝えるシーンは、言語を超えたコミュニケーションの重要性を考えさせられます。

普段の生活でも、一方的に通じると思っていて実は意思疎通ができていない、なんてことも多々あります。

自分はコミュニーケーションできているのか、不安になり、考えさせられました。

家族の支えと葛藤

硝子の家族や将也の家族が、彼らを支えようとしながらも、彼女ら自身も葛藤を抱えている様子が描かれています。

家族の愛情やその限界、心の動きが、物語に深みを与えています。

感情移入できる部分が多く、不幸や幸せについて深く考えさせられます。聲の形のようなことが起きた場合、冷静でいられるのか、感情だけで動いてしまうのか、心が乱されるシーンが多かったです。

友達との再会と絆

将也が昔のクラスメートと再会し、再び友情を築いていく過程が描かれています。

人はそう簡単に変わらないということや人間の嫌な面にどう向き合うか、私なら向き合えるのか、考えさせられることが多々ありました。

過去のトラウマを乗り越え、許容というか信じるというのか、友情の大切さが再確認されるシーンは、心温まる瞬間です。

感動的なクライマックス

映画のクライマックスで、硝子と将也が「どうしようもない気持ち」、自分たちの心の痛みを分かち合うシーンは、とても切ない。涙が出そうになりました。

二人が互いに支え合い、新たなスタートを切る瞬間は、観ている人の心に刺さるシーンだと思います。

高品質のアニメ:ヴィジュアルと音楽の融合

京都アニメーションの高品質で美しいアニメーションと繊細な音楽が、作品の感情的な深みを多層的に深く感じられるように効果的に使われています。

静寂や音の表現が印象的で、音が聞こえない、硝子の世界観をより感じられるようになっています。

流れるようなアニメーションの美男・美女の可愛いキャラクターの見た目に騙されそうになりますが、私には作品に横たわっている深い人間のテーマを感じられ、自分の過去を覗き見られたときのような感覚が、心や胸にグサグサと刺さる感覚に襲われました。

自殺未遂と生きる意味

花火の夜に自殺を図るシーンは衝撃的であり、生きることの意味を考えさせられます。

それまで楽しみながら生きようとする様子が描かれていたのに、突然の衝撃のシーン。分かったつもりでもわからない、真に理解することの難しさにハッと改めて頭を殴られたかのように気付かされます。

このシーンを通じて、作品は人々がどれほど生きることに苦しんでいるか、そしてそれを支えるための関係の重要性の意味を考えさせられました。

青春の痛みと成長

「聲の形」では、学生時代のトラウマや悩みがリアルに描かれ、成長の痛みが伝わってきます。

物語を通じて自分の体験と重ねて見えてくるシーンがいくつもあるのではないでしょうか。大人になった人にこそ感じられる感情をぜひ感じてもらいたいです。

「聲の形」では将也が大人になる過程で、自己受容と他者とのつながりを再発見する姿が、青春の儚さと美しさを映し出しています。

希望のメッセージ

最後に将也が他者と向き合い、社会に再び馴染もうとするシーンは、希望を感じさせます。うつむいて生きてきた生き方から、しっかり向き合って生きていこうとする姿には、自分ごととして共感できる人が多いのではないかと思います。

過去の過ちや苦しみを乗り越え、新たな未来に向かって進むメッセージが、あなたにも前向きなエネルギーを分けてくれるでしょう。

 

「聲の形」は、いじめや差別、障害など、内面の感情的には重いテーマを取り扱っており、観た後に気分爽快になれる物語ではありません。

誰もが抱えている心の葛藤を曝け出し、自分の矛盾に気付かされるなど、嫌な感情が湧き上がってくる場面もあります。

ですが、深いテーマを扱いながらも、人々の心に響くメッセージを伝えていて、とても素敵な作品に仕上がっています。

 

大人にも視聴をお勧めする、心に響くアニメの良作です。

アニメの絵柄など見た目で避けてしまっているならもったいない。ぜひ一度作品を鑑賞してみることをお勧めします。

「聲の形」を詳しく知る方法

聲の形は、小説、コミック、映画でストーリーを体験できます。

私はアニメから知りましたが、あなたはどこから「聲の形」の世界を体験しますか?

文字からストーリーにあう情景や感情が出てくる人は小説から、映像から入る人は「京都アニメーション」による美しいアニメーションが素晴らしい、映画「聲の形」をまずみてください。

きっと切ない、懐かしい、苦しい、そんな多感な青春の1ページをあなたも思い出し、深いテーマに考えさせられることでしょう。

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映画:聲の形

閉じこもった自分を経験したことはありますか?

あなたは、生きていることを実感して過ごせていますか?

映画「聲の形」

映画「聲の形」

  • 山田尚子
  • 日本映画
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恋をしたのは(『聲の形』より)

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  • 金井央希
  • アニメ
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